【感想】『子どものための哲学対話』【伊沢拓司さんおすすめ本】

今回は、2025年4月11日放送の「ザキ山小屋」という番組にて、QuizKnockの伊沢拓司さんが人生で一度は読んで欲しい本として紹介していた『子どものための哲学対話』という本を読んでみました。

子どものための哲学対話

著者は永井均さんで、第1刷発行日は1997年7月と古めです。

哲学の本といえば、1, 2年前に『これがニーチェだ』という本を読んだことがあるなぁと思い出したのですが、これも著者は永井均さんでした。

これがニーチェだ

ちなみにわたしは哲学の本は難しいなぁと感じるタイプです。

ももっち

哲学、何それおいしいの?

しかし、今回読んでみた『子どものための哲学対話』は、タイトルに「子どものための」と書いてあるだけあって、とても読みやすい本でした。

でも内容は大人にも刺さるという、不思議な感覚の本です。

番組内で伊沢さんは「中学生のときに読んでおけばよかった」と言っていたので、高校生以降に読まれたのかな?

哲学入門書としておすすめだと思います。

目次

読みやすいポイント

対話形式

タイトルに「哲学対話」とあるように、この本は「ペネトレ」という名のおかしな猫「ぼく」との対話形式になっています。

「ペネトレ」と「ぼく」

そして対話の数は40個

そして1対話が2~4ページなのでさくさくと読めます。

易しい語彙、たくさんの挿絵

この本はなんと哲学書にありがちな難しい表現が使われておりません。

子ども向けに分かりやすい表現で書かれています。

そして40の対話ほぼ全てに挿絵がありました。

内容を少し紹介

い」とか「悪い」って、どういうこと?

いor悪いってどう決めているの?という問いがあります。

ぼく

他人がしてもらいたいと思っていることをするのが「い」こと、他人がいやがっていることをするのが「悪い」ことの意味じゃないかな。

とぼくは考えるのですが、

ペネトレ

だとすると、多くの人が、麻薬をすごくほしがっているときには、麻薬を与える人がい人で、麻薬を取りあげるような人は悪い人だ、ってことになるね?

そう返すペネトレ。

この返しいいな、と思いました。

だとすると、善悪の区別を決めているのは一体何なんだろう。と考えさせられる対話でした。

「へんな仕事」の意味

ぼく

将棋をさすしごととか、ひとが書いた小説や演奏した音楽を批評するしごとなんて、存在する意味があるのかな?

これ実際に「ぼく」が言ってます。

さすが子ども、容赦ないことを言いますね。最近流行りのYouTuberという仕事をしている人たちにもぶっ刺さりそうです。

それに対してペネトレは1つ明確な答えを出しているところが私は面白いなと思いました。

いやなことの「やめかたのコツ」

勉強とか仕事とか、いやなことでもやらないといけないことってありますよね。

ペネトレはいやなことの「やめかたのコツ」を教えてくれました。

ペネトレ

なんとなく調子が出てきて、もっと続けたいと思うところでやめるのがコツ。
区切りがついたところでやめると、あとでまた続けるのに力が必要になる。区切りがつかないところでやめて、そのしごとの中に持続力を残しておく

たしかに区切りがついたところでやめて燃え尽きてしまうこと、私はあるなぁと思いました。

ここまでやったら終わる、ではなく、この時間までやったら途中でも終わる、というのを取り入れてみようかな。

でも区切りの良いところまでやってしまいたくなるんですけどね。

途中で終わるという選択肢も自分の中に持てたらな、と思います。

「QuizKnockと学ぼう」chで読書会やってた

先日この記事にて、私は「QuizKnockの動画はほぼ全て観ています。」と言っていましたが、「QuizKnock」は本当にほぼ全て観てます。でも「QuizKnockと学ぼう」の方は50%くらいしか観てませんでした。すみませんでした。

なんと「QuizKnockと学ぼう」の生放送にて『子どものための哲学対話』を課題図書とした感想会、やってました。

2年前のライブ配信でしたが、観ました。

1人で黙々と読書するのも良いですが、自分以外の人の感想も知れる場として良かったです。

おわり

以上、『子どものための哲学対話』についてでした。

これを機に永井均さんの他の本も時間があれば読んでみようかなと思いました。

いろいろなジャンルの本を読むのが好きなのでみなさんもおすすめあれば教えてください!

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